日経225先物(期近) 日中足・夜間足チャート
先週と今週で、一気にこんなに上げるなんて、「びっくりぽん」でした。
2月上旬に一気に下げた分を、4月中旬以降、一気に取り戻しにいった感じでしょうか?
ダウ・ドイツ30・英国100・WTI原油の日足をみると、だいたい、2月12日頃に底をつけて、反転している印象でしょうか?
そうした中で、日本株の戻りが鈍い印象(昨年末の水準がまだ遠い)にあるのは、円高が進んでしまったため、となるでしょうか。
ドル円の週足チャートをみると、
105円台を目指して円高が進んでいる
とも言われましたが、追加緩和(2014年10月31日)があった週の安値水準(107.60台)で、先々週・先週と踏みとどまっていました。
そして、今週、一気に円安が進み、4月第1週の始値水準まで、戻ってきました。
特に、今週末(22日)の円安・株高の動きは、ブルームバーグの記事(貸出支援基金による貸出金利をマイナスにすることを検討する可能性)がきっかけだったそうです。
日銀:金融機関への貸し出しにもマイナス金利検討-関係者 - Bloomberg
この日のドル円の高安値幅は2.59円でした。
また、変動幅(終値ー始値)は、2.395円で、これは、マイナス金利導入時(1月29日)の変動幅2.219円(高安値幅は3.165円)と同じくらいの動きでした。
ちなみに、この日の動きをみていると、追加緩和(2014年10月31日)の時を思い出しました。
あの時も、たしか、週末だったと思うのですが、ドル円や日経225(CFD)をみていたら、米国の時間帯になっても、節目を超えてじりじりと上げ続けていた印象で、どこまで上げるのだろうと、恐怖感をもって、眺めていたのを、今でも鮮明に覚えています。
あの時の記憶がちょっとでもよみがえると、本当に怖くなります。
「日銀には逆らうな」、「黒田プット」とか言われて、下値不安はない、みたいな論調が説得力を持っていた時期は、確かにあったことは覚えています。
ただ、こうして振り返ってみると、チャイナショック後の高値水準から見て、3か月足らずで、最大5,240円も下げていたなんて、とも思ってしまいます。
他国と違い、日本の中央銀行は、リスクプレミアムを縮小させるために、国内株ETFを購入しているとのことですが、本当に、効果が出ているのでしょうか?
相変わらずの日経平均のボラの高さを見せつけられると、本当に、リスクプレミアムというものは、日銀のおかげで縮小しているのだろうか、という気になって来ます。
「いやいや、賃上げETFで、企業の“成長率”の方を高めるのだ」、というのであれば、幻滅したくもなるような気もします。
(それとも、外部環境の影響が小さいと言われる、低ボラティリティ銘柄や中小型株のバリュエーションを見てみろ、ちゃんと効果が出ているだろ、という感じになるのでしょうか?)
話がそれましたが、日経平均が1万8千円台を回復できるかは、結局は、為替次第という印象でしょうか?
22日の為替の動き(じりじりと上げていく様子)を見る限りは
月曜日が力強ければ(111.50のサポートを確認して、112円台に進むような強さ)、数日中には、114円くらいまでは、円安が進みそうな勢いがあるようにも見えてしまいます。
さすがに、そこまで来るようなら、逆張りで臨んでみたいイメージでしょうか。
(上振れしても、昨年末の終値水準付近(1万9千円あたり)ではないか、というイメージでしょうか)
逆に、111.50をあっさり割っていくようだと、様子見で、GW明けまでは、何もしないで良いイメージでしょうか?
想像もつきませんが、GW明けの景色は、どうなっているのでしょうか?