日経平均構成銘柄の寄与度
今日は、医薬品の下げが目についた。
17日の主な動意銘柄―アンジェスMなどストップ高、国際帝石、菊水化などは急落(サーチナ) - ニュース・コラム - Yahoo!ファイナンス
▽ソフトバンク <9984> 5398 +298
通信衛星でLTE高速無線中継回線の検証試験に成功
▽クボタ <6326> 1485.5 +31
16年12月期は実質増収増益予想
▽国際帝石 <1605> 901.7 -65.2
原油先物価格の下落を嫌気。石油資源 <1662> 、JX <5020> なども安い
株200円超下落、「純情相場」が示す投資家の警戒度 :日本経済新聞
象徴的なのがソフトバンクグループの値動きだ。
15日に発表した最大5000億円の自社株買いを引き続き好感して17日も一時16%上昇した。
「空売りが積み上がっており、自社株買い発表を受けた買い戻しが上昇に弾みを付けた」(岡三証券の小川佳紀ストラテジスト)。
ところが人民元安をきっかけに弱気ムードが覆うと、4%高まで急速に上げ幅を縮めた。
<東証>ファストリが昨年来安値更新 地合い悪化 GUの仕組みには期待も :日本経済新聞
大幅続落している。午後に入り、一時前日比2090円(6.4)安の3万720円まで下げる場面があった。12日以来、3営業日ぶりに昨年来安値を更新した。
円高進行や中国株の下落を背景に投資家心理が悪化。
日経平均先物に売りが続くなか、指数への寄与度が大きいファストリにも裁定取引解消に伴う売りが出たようだ。
円高が進めば海外事業の円ベースの収益は目減りする一方「為替予約をしているため、短期的には仕入れ費用の抑制につながりにくい」(国内運用会社)との声もあり、円高進行による短期的な業績への影響に対する懸念も出ているようだ。
日経平均への寄与度をみると、医薬品が-46.90と相対的に大きいのが目についた。
(通信のプラス寄与は 、自社株買いのソフトバンク、小売りのマイナス寄与は、指数下げに使われたユニクロの影響が大きい)
株200円超下落、「純情相場」が示す投資家の警戒度 :日本経済新聞
17日は、業績のブレが比較的小さく、安定感のある医薬品や食品、小売り株などの下げもきつかった。
武田薬品工業やJ・フロントリテイリングは3%安と日経平均を上回る下落率を記録した。リスク資産を避ける投資家の姿が浮かび上がる。
どうやら、ディフェンシブ・セクターの売りも目立ったようだった。
そういえば、先日読んだ本には、こんな記述があった:
渡辺『改訂版 ファンドマネージャーの株式運用戦略』同友館(pp.168-170)
翼の折れたエンジェル銘柄の中からヒロセ電機について、株価下落となった背景を少し詳しく見ていくことにしよう。
全体市場がフォローのときであればともかく、難しい投資環境において逆行高しているグロース株に投資するリスクの説明に、ふさわしい例であると思うのだ。・・・
筆者はそれまでのヒロセ電機について、この手の値嵩電機株の中では業績、株価とも大きな変動があまりない、比較的ディフェンシブな安定成長銘柄との印象を持っていた。・・・
しかしながら株価の動きはドラスティックであった。8月1日の9,850円の高値をピークに、約4か月後の12月14日には5,700円と42%の下落である。
たった6%の減額修正に相当する株価下落率が42%。
思うのだけれど、最近、「ニューソブリン銘柄」だとか「ピュアミクロ銘柄」だとかいった言葉が躍っているけれど、
これって、システマティック・リスクは相対的に小さ目だけれど、個別リスクが相当高いのじゃないのかなぁ、と思うのだけれど。
というのも、この手の銘柄が随分と買われてしまっているけれど、
買い手って、腰の据わったマネーというより、リスクを極端に嫌う「チキン・マネー」のような気がするから、
ストップとかもきつめに設定していて、ちょっとした下げを、極端な下げに変えてしまったりしないのかなぁ、と思ったり。
あるリスクが小さいから、そのことをもって、「安全性が高い」みたいなイメージで株を売ってるみたいだけれど、単に、相対的に高めの個別リスクを負ってるだけじゃないのかと感じる。
結局、株価は、逆立ちしたって、「かぶか」だと思う。
債券の代替みたいな言われ方には、やはり、違和感を感じる。