日経平均構成銘柄の寄与度
この日、日経平均がプラスで終われたのは、ソフトバンク(自社株買いニュース)の寄与が大きかった。
プラス寄与・マイナス寄与の銘柄数に極端な偏りは見られなかった。
リターンリバーサな傾向がみられ、最近、相対的に強かった銘柄に売りが出る一方で、相対的に弱かった銘柄が買い戻される傾向が出ていた模様。
16日の主な動意銘柄―ソフトバンクがストップ高、マースエンジ、オープンハウスなども堅調(サーチナ) - ニュース・コラム - Yahoo!ファイナンス
▽ソフトバンク <9984> 5100 +700
ストップ高。大規模な自己株式取得が刺激材料に
▽マツダ <7261> 1679.5 +68.5
みずほ証が投資判断を引き上げ
【下落銘柄】
▽キリンHD <2503> 1455 -138
16年12月期は営業増益予想も市場コンセンサス下回る
ソフトバンクが自社株買い5000億円 最大規模、今後1年で :日本経済新聞
ソフトバンクグループは15日、今後1年間に5000億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。
株数では1億6700万株と発行済み株式数(金庫株を除く)の14.2%にあたる。株主への還元を強化し、低迷する株価の下支えを狙う。
1月下旬にはNTTドコモが最大5000億円の自社株買い方針を発表した。
KDDIも前週に最大500億円分の実施を表明しており、携帯電話大手3社がそろって株主還元の強化に動く。
【東京株式市況】上がった株・下がった株―背景まとめ(2016年2月16日)(投信1) - ニュース・コラム - Yahoo!ファイナンス
売られ過ぎた株を買い戻すリターンリバースの動き
一方、これまで比較的、株価が安定していた食品、建設株などの内需・ディフェンシブ関連の売りが目立ちました。
東芝 <6502> は前日比+8%上昇。総合電機大手。
中国でのパソコン生産から撤退すること(会社側は否定)や、同社指名委員会が室町社長を6月には交代させることを検討という、一部報道を受け株価は大幅な上昇となりました。
IHI <7013> は前日比+7%上昇。総合重機大手。
原油価格の上昇が好感されました。
同じ理由で、川崎重工 <7012> や三菱重工 <7011> も本日は上昇しました。
SUMCO <3436> は前日比+8%上昇。シリコンウエハー大手。
特に目立った材料はありませんでしたが、売られ過ぎた株を買い戻す流れのなかで買われたと見られます。
大林組 <1802> は前日比▲5%下落。ゼネコン大手。特段の悪材料はありませんが、2016年2月9日に決算を発表後の株価パフォーマンスが比較的良かったために、利食い売りの対象になったと見られます。
ニチレイ <2871> は前日比▲5%下落。冷凍食品大手。
市場全体が急落した1月後半からの株価パフォーマンスが比較的良かったため、本日は物色対象の圏外に置かれました。日本ハム <2282> も同様な理由で前日比▲5%下落しました。
リターンリバーサルな動きということだった。
最近相対的に堅調だったディフェンシブ系に売りが出る一方で、売られていた銀行などには買戻しの動きか。